介護福祉士とは?
日本の高齢化が進む中、介護の専門職である介護福祉士のニーズはますます高まっています。介護福祉士は、介護職として唯一の国家資格であり、専門知識や技術を活かして活躍することができます。
しかし、介護福祉士になるためには、受験資格を満たし、国家試験に合格する必要があります。この記事では、介護福祉士になるための4つのルートや試験の概要、資格取得後のキャリアについて詳しく解説します。
介護福祉士の資格取得ルート
介護福祉士の資格取得ルートは、大きく分けて4つあります。どのルートを選ぶかによって、必要な学習期間や受験資格を得るまでのステップが異なります。
1. 養成施設ルート
**介護福祉士養成施設(専門学校や大学)**で学び、卒業後に国家試験を受験するルートです。
【必要条件】
- 高校卒業後、指定の介護福祉士養成施設に入学し、2年以上の課程を修了する。
- 福祉系大学・社会福祉士養成施設・保育士養成施設を卒業している場合は、1年以上の修業で受験資格取得可能。
【特徴】
- 介護未経験者でも安心して学べる。
- 体系的に学べるため、知識と実技の両方をしっかりと身につけられる。
2. 福祉系高校ルート
福祉系高校の介護コースを卒業し、国家試験を受験するルートです。
【必要条件】
- 福祉系高校を卒業後、国家試験に合格する。
- 福祉系特例高校の場合、卒業後に9か月以上の実務経験が必要。
【特徴】
- 高校在学中に介護の基礎を学べる。
- 早い段階から介護の道に進めるため、若いうちに経験を積みやすい。
3. 実務経験ルート
介護施設で働きながら受験資格を得るルートです。
【必要条件】
- 3年以上(1,095日)かつ540日以上の実務経験を積む。
- 実務者研修(または介護職員基礎研修・喀痰吸引等研修の両方)を修了する。
【特徴】
- 働きながら資格取得を目指せるため、収入を得ながらスキルアップ可能。
- 現場経験を積みながら学ぶため、即戦力としてのスキルが身につく。
- 実務をこなしながらの勉強になるため、計画的な学習が重要。
4. EPA(経済連携協定)ルート
EPA(経済連携協定)に基づき、特定の国の外国人が介護福祉士を目指すルートです。
【対象国】
- インドネシア、フィリピン、ベトナム
【必要条件】
- EPA介護福祉士候補者として来日し、3年以上の実務経験を積む。
- 介護福祉士国家試験に合格する。
【特徴】
- 外国籍の方が対象の特別な枠組み。
- **日本語能力試験(N3レベル以上)**が求められることが多い。
- 介護の国際化に貢献し、多様な文化背景を持つ介護職員が増えている。
介護福祉士国家試験の概要
2024年度(第37回)より、実技試験が廃止され、現在は筆記試験のみとなっています。
- 試験日程:毎年1月下旬
- 受験手数料:18,380円
- 試験形式:マークシート方式(五者択一)
- 合格基準:60%程度の得点、かつ全科目で得点すること
出題範囲
- 人間の尊厳と自立
- 人間関係とコミュニケーション
- 社会の理解
- 介護の基本
- 生活支援技術
- 介護過程
- こころとからだのしくみ
- 認知症の理解
- 障害の理解
- 医療的ケア
- 総合問題
試験対策としては、過去問題を繰り返し解くことや、受験対策講座を活用するのがおすすめです。
介護福祉士資格取得後のキャリアパス
1. 施設でリーダー職へ
介護施設内でチームリーダーやユニットリーダーとして活躍し、スタッフの指導や利用者のケアプランの調整を行います。
2. ケアマネジャー(介護支援専門員)へ
介護サービスの計画を立てるケアマネジャーを目指すことも可能です。
- 受験資格:介護福祉士としての実務経験5年以上
3. 認定介護福祉士の取得
さらなる専門性を高めるために認定介護福祉士の資格を取得し、指導者としてのキャリアを築くこともできます。
まとめ
介護福祉士は、介護職として唯一の国家資格であり、就職・転職に有利な資格です。資格を取得することで、待遇の向上やキャリアアップの可能性が広がります。
自分に合ったルートを選び、計画的に学習を進め、国家試験合格を目指しましょう!
▶ 出典:公益社団法人 日本介護福祉士会. (2025, January 27). 介護福祉士国家試験 Retrieved from [https://www.sssc.or.jp/kaigo/index.html]