介護職の「お局問題」にどう向き合う?人間関係に疲れたときの5つの対処法
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こんにちは、ナックです。
介護や福祉の現場で働いていると、仕事内容そのものよりも、職場の人間関係に疲れてしまうことがあります。
なかでも、
「特定の職員の機嫌をうかがいながら働いている」
「新人にだけ厳しく当たる人がいる」
「分からないことを聞きづらい」
「その人に逆らえない雰囲気がある」
といった職場は、働くだけでも大きな負担になります。
一般的には、こうした影響力の強いベテラン職員を「お局」と呼ぶことがあります。
ただ、本当に考えたいのは、その人を「お局」と決めつけることではありません。
なぜ一人の職員の言動によって、周囲が働きづらくなっているのか。
そして、
その状態を個人間の問題だけにせず、職場としてどう改善していくのか。
ということです。
この記事では、介護・福祉現場で起こりやすい人間関係の問題と、自分を守りながら働くための対処法について考えていきます。
職場の人間関係が悪くなると、
「あの人の性格が悪いから」
「あの人さえいなければ働きやすいのに」
と考えたくなることがあります。
もちろん、威圧的な言動や不適切な指導が問題になるケースはあります。
しかし、それだけで終わらせてしまうと、同じ問題が繰り返される可能性があります。
たとえば、
こうした職場環境そのものが、問題を大きくしていることもあります。
つまり「困った職員がいる」という個人の問題だけではなく、その言動が放置されてしまう職場の仕組みにも目を向ける必要があります。
職場によって状況は異なりますが、次のようなことが繰り返されている場合は、単なる「相性の問題」とは言い切れないかもしれません。
同じミスでも人によって態度を変えたり、人前で必要以上に強く注意したりする。
こうした状態が続けば、新人は質問すること自体が怖くなってしまいます。
福祉の現場では、分からないことを確認できない環境は、職員だけでなく利用者への支援にも影響する可能性があります。
「聞かれなかったから教えなかった」
「それくらい知っていると思った」
と必要な情報が共有されない状態も問題です。
福祉・介護はチームで行う仕事です。
一部の職員だけが情報や業務のやり方を把握している状態では、安定した支援を続けることが難しくなります。
「今日は機嫌が悪そうだから話しかけないほうがいい」
「この人がいる日は職場がピリピリする」
そんな空気が当たり前になっていないでしょうか。
周囲が一人の職員の感情に合わせて行動する状態が続くと、本来必要な相談や情報共有までしにくくなることがあります。
では、自分がこうした職場にいる場合、どうすればいいのでしょうか。
大切なのは、相手を変えることだけを目標にしないことです。
自分にできる範囲で状況を整理し、必要な人につないでいきます。
まず、
「あの人が嫌い」
「いつも怖い」
だけで終わらせず、何が起きているのかを具体的に整理します。
たとえば、
「○月○日の申し送りの際、質問したところ、人前で強い口調で注意された」
「必要な業務変更が自分に共有されていなかった」
などです。
日時、場所、実際にあったこと、業務への影響などを整理しておくと、上司などへ相談するときにも状況を説明しやすくなります。
自分だけで相手との関係を解決しようとしなくても大丈夫です。
直属の上司や管理職、法人の相談窓口など、職場内で相談できるところがあれば利用します。
そのときも、
「あの人をどうにかしてください」
ではなく、
「こういうことが繰り返されていて、業務上こう困っています」
と具体的に伝えるほうが、問題を共有しやすくなります。
職場内で相談しにくい場合には、状況に応じて職場外の相談先を検討することも選択肢になります。
人間関係の問題が起きると、
「二人で話し合って」
「お互い様だから」
と処理されることがあります。
もちろん、話し合いで解決できるケースもあります。
しかし、立場や経験年数に大きな差がある場合や、威圧的な言動が続いている場合などは、当事者同士だけで解決することが難しいこともあります。
新人教育の方法、情報共有のルール、業務分担など、職場の仕組みとして改善できる部分がないか考えることも必要です。
職場の人間関係が悪くなると、
「あの人、本当に嫌だよね」
と職員同士で話したくなることがあります。
気持ちを誰かに聞いてもらうことは大切ですが、悪口や陰口が職場全体に広がると、新しい人間関係の問題につながることもあります。
相手を「お局」というラベルだけで見るのではなく、
問題となっているのは、どの行動なのか
を分けて考えるようにします。
これは相手のためというより、自分自身が職場の対立に巻き込まれすぎないためにも大切です。
相談しても状況が変わらない。
出勤すること自体が大きな負担になっている。
安心して働ける環境ではない。
そうした状態が続いているのであれば、部署異動や職場を変えることも選択肢の一つです。
「自分が我慢すればいい」
と考え続ける必要はありません。
一方で、勢いだけで大きな決断をするのではなく、可能であれば信頼できる人に相談しながら、今後の働き方を整理していくことが大切です。
「お局問題」を職員個人の性格だけの問題にすると、職場は変わりません。
管理する側には、
新人教育を特定の職員だけに任せない。
業務手順を共有する。
相談できる仕組みをつくる。
問題となる言動を放置しない。
職員によってルールが変わらないようにする。
といった職場づくりが求められます。
ベテラン職員の経験や知識は、福祉現場にとって大きな力です。
だからこそ、その経験を「その人しか知らないもの」にするのではなく、チーム全体の知識として共有できる環境をつくることが重要だと思います。
職員同士の人間関係は、働く人だけの問題ではありません。
質問しづらい。
報告しづらい。
ミスを隠したくなる。
必要な情報が共有されない。
こうした職場では、利用者への支援にも影響する可能性があります。
良い支援を続けていくためには、支援する側が安心して相談し、協力できる環境も必要です。
ケアする人が整えば、ケアされる人も豊かになる。
これは自分自身の心身を整えることだけではなく、働く環境を整えていくことにもつながっているのだと思います。
介護・福祉現場のいわゆる「お局問題」は、一人の職員だけを悪者にすれば解決するとは限りません。
大切なのは、
「どのような行動によって、誰が、どのように困っているのか」
を整理することです。
そのうえで、一人で抱え込まず、上司や管理職などに相談する。
必要であれば職場の仕組みそのものを見直す。
そして、自分自身が無理をし続けない。
人を支える仕事だからこそ、支える側も安心して働ける職場であることが大切です。
NACK CARE WORKSでは、仕事を続けるために、自分自身だけでなく働く環境にも目を向ける。
そんな「整える」も大切にしていきます。