社会福祉士が精神保健福祉士を目指す3つの理由|学びとキャリアの幅を広げる選択
はじめに
こんにちは、ナックです。
私は社会福祉士として福祉の現場で働くなかで、さらに学びを深めたいと思い、精神保健福祉士を目指しました。
そして通信教育で学び、2025年2月に実施された第27回精神保健福祉士国家試験に合格しました。
社会福祉士を持っている人のなかには、
「精神保健福祉士も取得する意味はあるのだろうか?」
「社会福祉士と精神保健福祉士は、何が違うのだろう?」
「仕事をしながら、もう一度資格を取る価値はある?」
と考えている人もいると思います。
私自身も、資格を増やすことだけが目的だったわけではありません。
福祉の現場でさまざまな人と関わるなかで、今までとは違う視点から支援を考えられるようになりたいという思いがありました。
実際に学んでみると、社会福祉士として学んできたことと重なる部分がある一方で、精神保健福祉について改めて学ぶことで、自分の支援を振り返るきっかけにもなりました。
この記事では、私自身の経験も踏まえながら、社会福祉士が精神保健福祉士を目指す意味を3つの視点から考えてみます。
1.精神保健福祉の視点を深められる
一つ目は、精神保健福祉について学ぶことで、支援を見る視点を増やせることです。
社会福祉士も、相談援助を中心とした幅広い知識を学びます。
高齢、障害、児童、生活困窮、医療など、さまざまな領域について学ぶことが社会福祉士の特徴の一つです。
一方、精神保健福祉士では、精神保健福祉に関する制度や支援、精神科医療、地域生活などについて専門的に学んでいきます。
福祉の現場では、一人の人が抱えている課題を一つの側面だけで理解することはできません。
住まい、仕事、家族関係、経済面、心身の状態、地域とのつながり。
さまざまな要素が関係しています。
精神保健福祉について学ぶことで、
「この人が困っている背景には何があるのだろう」
「環境との関係から考えると、どう見えるだろう」
「地域で暮らしていくために、どんな支援が必要だろう」
と、これまでとは違う角度から考えるきっかけが増えました。
資格を一つ増やしたというより、支援を見るための視点が一つ増えた。
私自身は、そこに学ぶ意味を感じています。
2.これまでとは違う分野に目を向けられる
二つ目は、仕事やキャリアを考えるときの視野が広がることです。
精神保健福祉士は、精神科病院やクリニックをはじめ、障害福祉サービス、相談支援、行政など、さまざまな領域で専門性を生かすことができます。
ただし、「資格を取得すれば必ず転職に有利になる」「働ける場所が一気に増える」と単純に考えるものではないと思います。
求人で求められる資格や経験は、職場や仕事内容によって異なるからです。
それでも、精神保健福祉について専門的に学ぶことは、
「こういう仕事にも関わってみたい」
「この分野をもう少し深く学びたい」
と、自分のこれからを考えるきっかけになります。
福祉の仕事を長く続けていると、自分が経験してきた分野が「福祉のすべて」のように感じてしまうことがあります。
でも、少し外に目を向けてみると、福祉にはまだ知らない仕事や支援があります。
資格取得をきっかけに、自分のキャリアを違う角度から考えられるようになること。
これも大きなメリットの一つだと感じています。
3.社会福祉士として学んだことを、もう一度見直せる
三つ目は、私自身が実際に勉強してみて感じたことです。
精神保健福祉士を目指して学んでいると、まったく新しい知識だけでなく、社会福祉士として一度学んだ考え方にもう一度触れることがあります。
すると、
「以前勉強したときは、ここまで理解できていなかったな」
「現場を経験した今だから、この意味が分かる」
と感じることがありました。
資格試験の勉強は、どうしても「覚えること」に意識が向きがちです。
しかし、実際に福祉現場を経験してから学び直してみると、同じ知識でも見え方が変わることがあります。
利用者との関わり。
家族とのやり取り。
他職種との連携。
制度を使った経験。
そうした現場での経験と知識が結びつくことで、以前より理解できることが増えていきます。
私にとって精神保健福祉士を目指したことは、新しいことを学ぶだけでなく、社会福祉士として学んできたことをもう一度見直す機会にもなりました。
社会福祉士なら精神保健福祉士も取るべき?
ここまで3つの理由を紹介しましたが、私はすべての社会福祉士が精神保健福祉士を取得する必要があるとは思っていません。
資格を増やすことそのものが目的になってしまうと、時間や費用をかけて取得しても、自分の仕事や将来につながらないことがあります。
大切なのは、
「なぜ精神保健福祉士について学びたいのか」
を一度考えてみることです。
精神保健福祉の分野に関心がある。
現在の支援に精神保健福祉の視点を取り入れたい。
将来、関わってみたい仕事がある。
もう一度福祉について学び直してみたい。
そんな理由があるのであれば、精神保健福祉士を目指すことは一つの選択肢になると思います。
反対に、現在深めたい専門分野が別にあるのであれば、無理に資格を増やす必要はありません。
資格は多ければ多いほどいいのではなく、自分がどんな支援をしていきたいのかを考えるための一つの手段。
私はそう考えています。
社会福祉士から精神保健福祉士を目指す場合
実際に資格取得を検討する場合は、自分がどのルートで受験資格を得られるのかを確認する必要があります。
社会福祉士の資格を持っている場合でも、精神保健福祉士国家試験を受験するためには所定の要件があります。
養成課程や受験資格などの制度は変更される可能性もあるため、古いブログ記事やSNSだけで判断せず、厚生労働省や試験実施機関、養成施設などの最新の公式情報を確認してください。
私自身の通信教育については、別の記事で実際のスケジュールや勉強方法、仕事や家庭との両立について詳しく紹介しています。
→ 精神保健福祉士の通信教育は大変?働きながら国家試験に合格した私の体験談
この2記事は内部リンクでつなぐとかなり相性がいいです。
まとめ|資格を増やすより、支援の視点を増やす
私が社会福祉士から精神保健福祉士を目指して感じたメリットは、大きく3つありました。
- 精神保健福祉について学び、支援を見る視点を増やせた
- これまでとは違う仕事や分野に目を向けられるようになった
- 社会福祉士として学んだことを、現場経験を踏まえて学び直せた
精神保健福祉士を取得したからといって、それだけで支援が上手になるわけではありません。
社会福祉士と精神保健福祉士のどちらが上ということでもありません。
それぞれの学びから得た視点を、目の前の人を理解し、支援を考えるためにどう生かしていくか。
そこに資格を学ぶ意味があるのだと思います。
資格を増やすことを目的にするのではなく、支援の視点を増やしていく。
NACK CARE WORKSでは、そんな「学ぶ」を大切にしていきます。
