1. 応用行動分析(ABA)とは?
こんにちはナックです。
「子どもが言うことを聞かない…」「かんしゃくがひどい…」「どうやってしつけをしたらいいの?」
そんな悩みを抱える親御さんや支援者の方へ、**科学的に証明された行動改善の方法「応用行動分析(ABA)」**を解説します。
ABAとは?
**ABA(Applied Behavior Analysis:応用行動分析)**は、行動のしくみを科学的に理解し、望ましい行動を増やし、望ましくない行動を減らすための手法です。
特に、**自閉症スペクトラム障害(ASD)**の子どもへの支援に効果があるとされ、教育・医療・福祉の現場で活用されています。
2. ABAの基本概念
ABAでは、行動の変化を促すために 「強化」「消去」「弱化」 の3つの手法を用います。
その中でも、**「強化」と「消去」**が最も重要です。
① 強化(Reinforcement):望ましい行動を増やす
行動が起こった後に「好ましい結果」を与えることで、その行動の頻度を増やします。
✅ 正の強化(Positive Reinforcement)
👉 望ましい行動の後に「報酬」を与える
例: 宿題をしたら「よく頑張ったね!」と褒める → 宿題をする習慣がつく
✅ 負の強化(Negative Reinforcement)
👉 望ましい行動の後に「嫌な刺激を取り除く」
例: 宿題を終えたら「お手伝いをしなくてよい」 → 早めに宿題をやるようになる
② 消去(Extinction):望ましくない行動を減らす
行動に対する「報酬」を与えないことで、その行動を減らす方法です。
例:かんしゃくを起こしても無視する → かんしゃくの頻度が減る大声で叫んでも注目されない → 叫ぶ行動が減る
⚠ 注意!「消去バースト」に気をつける
消去を始めた直後、一時的に行動が激しくなることがある
例: 無視し続けると、最初よりも激しくかんしゃくを起こすことも
③ 弱化(Punishment):望ましくない行動を罰する
罰を与えることで行動を減らす方法ですが、長期的な効果が低いため、基本的には推奨されません。
✅ 正の弱化(Positive Punishment)
👉 行動の後に「嫌な刺激」を与える
例: ルールを破ったら叱る
✅ 負の弱化(Negative Punishment)
👉 行動の後に「好ましい刺激」を取り除く」
例: ルールを守らなかったらゲームの時間を減らす
⚠ 注意!罰を多用すると…
- 子どもがストレスを感じる
- 罰に慣れて効果が薄れる
- 反発が強くなる
→ そのため、「強化」や「消去」を優先し、適切な方法で行動を促しましょう!
3. ABAの実践方法
① スモールステップ(Small Steps)
行動を小さなステップに分けて教えることで、成功体験を増やす方法。
✅ 「手を洗う」行動の分解
- 水を出す
- 石鹸をつける
- 手をこする
- 水で流す
- タオルで拭く
→ 一つずつできたら褒めると、行動が定着しやすくなる。
② シェイピング(Shaping)
目標とする行動に徐々に近づける方法。
✅ 「言葉が出ない子ども」の場合
- 音を出しただけで褒める
- 単語を言えたら褒める
- 文章で話せたら褒める
→ 少しずつハードルを上げることで、無理なく行動を促せる!
③ タイムアウト(Time-out)
望ましくない行動が起こったとき、一時的に注目を引くものから離れさせる方法。
✅ 「叩く」行動の対応
- 叩いたらすぐに静かな場所に移動させる(短時間でOK)
- 落ち着いたら戻す(叱りすぎないことがポイント)
→ タイムアウトは「感情的な罰」ではなく、冷静に行動の結果を伝えるための手段。
4. ABAを活用した発達支援
① 発達支援機関・療育施設
ABAを活用した支援は、以下のような施設で受けられます。
🏫 児童発達支援センター(未就学児向け)
🏫 放課後等デイサービス(小中高生向け)
🏫 特別支援学校・クラス
② 家庭でのABA実践(ペアレント・トレーニング)
ABAの考え方は家庭でも活用できます。
✅ 家庭でできるABAのポイント
- プロンプト(手助け):お手本を見せる
- スモールステップ:簡単なことから成功体験を積ませる
- できていることを褒める:行動が定着しやすくなる
5. まとめ
✅ ABAは、環境を調整することで行動を変える科学的手法
✅ 「強化(ほめる・報酬)」を中心に行動を改善する
✅ 「消去(無視)」を適切に使い、不適切な行動を減らす
✅ 「弱化(罰)」は推奨されないが、状況によっては必要になることも
✅ ABAは発達支援機関だけでなく、家庭でも活用できる!
ABAを活用して、子どもが安心して生活できる環境を整えましょう!